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ハズム・セカイ

やっぱり大好きでやまない「DEATHNOTE」の「L」の事を中心に、思いつくままに         「Lがいるだけで ワタシのセカイは 変わるよ」

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もうすぐLの誕生日なので…1

自分でも驚くほど?久々に書いています。ここのところPCの前に座る事が出来なくて、座れてもそんなに長く画面を見続けていることもできなくて、なんとも歯がゆい毎日。DVDとかねんどろいどのクリスマスバージョン(月がサンタでLがトナカイ笑)とか、ビジュアルプロジェクトもチェックはしてるんですよ、一応ね!!

私の体調が良くならないままL誕が近づいてきてるので、数日前からちびちびと小話を考えていました。本当はね、この下に書いている話は昨日アップさせようかと思ってたんです。でも昨日はかなり良くなくて、結局何にも出来なかったのよ…。それにまたカウントダウンイラストも(勝手に)予定してたのに、お蔵入りですよ…。

とりあえずは頑張って31日まで毎日PCに向かうつもりです。だってLの誕生日だし!!!
別に病気じゃないけど大体あと一ヶ月位続くものらしいので。11月からはまた諦めて(笑)のんびりとこちらを続けていきます。

以降、恥ずかしいほどに勝手気ままに作った小話(笑)です。お時間のある方、駄文でも気にしない方、二次創作でも構わない方はこのままお読み下さい。
今回は松田視点で書いていて、また別記事に同じ時間軸でL(竜崎)視点のも載せます。













「あたたかな一日」  (松田)





「昨日私が食べていたあのお菓子を、今、買って来て下さい。」

唐突に言われた。
昨日……?竜崎は昨日何を食べていたんだっけ?毎日毎日、こっちが胸焼けするほど甘いものばかりを食べているから、どれの事を言っているのかさっぱりわからなかった。

「あのチョコ菓子か?パンダのイラストが入った…。」
「そうです、月くん。」

「………あ…あ~、あれですね。近くのコンビニで買った…。あれをまた買って来ればいいんですね。」

なんで月くんが竜崎の言いたいことが解ったのか、なんで僕がお遣いをしなくちゃいけないのか、頭の中で色んな「?」を連発しながらも、僕は本部のドアへと向かって歩き始めた。

「ちょっと待ってください。」

竜崎は僕を止めると、いくつものモニター画面の正面で座っていた回転椅子からひょいと降り、若干古ぼけたスニーカーを足に突っ掛けてひょこひょことやって来た。
「私も一緒に行きます。」


……捜査本部のビルから徒歩で出て来た僕と竜崎。
月くんや局長達は「Lが1人で外に出るなんて!」と止めに入ったが、「ちょっとだけの休憩です。それに私1人がいても、誰かが私を『L』だなんて気づく可能性は極めて低いですから。」と出てきてしまった。
どうでもいいけど「Lが1人」ではなく僕が一緒なんだけどな~。

歩きながら空を眺める。高層ビルの隙間から淡く美しい秋空が見える。少し冷たい風が時々ひゅおっと吹いてくる。僕は羽織っていただけの背広のボタンを締めた。
「竜崎は…、寒くないんですか?」
僕は、自分より3歩位前を歩く竜崎の、七分袖の白いシャツを見つめながら聞いた。
…彼の体感温度はどうなっているのだろうか。
「私は平気ですよ。…それより売っている店はどこにあるのですか?」
僕より前で歩いておきながらそのセリフ…。
「…そこの公園を通り抜けると近道です。」

公園の木々は赤や黄のグラデーションを作り始めていた。木の下から見上げると鮮やかな色に囲まれているような感じがして、思わず「ほぅ。」と小さくため息を漏らした。
相変わらず白いTシャツはひょこひょこと数歩前を歩いている。
今の事件が無かったら、この景色を見る事も無かったかもしれない。

そんな事をぼんやり考えていたら、突然強風がこの公園を飲み込んだ。あっと言う間に落ち葉やゴミまでもが四方八方で舞い上がり僕は両腕で顔を隠した。
「わ……っぷ…」


やがて強風は通り過ぎ、また先程の静かな景色に戻った。僕は枯葉のくっ付いた髪を手櫛で軽く整えながら竜崎の様子を確認しようとした。



竜崎が、いない。


確かにほんの一瞬の風だった。その間に竜崎は消えてしまった。どこを向いてもいない。竜崎の体があまりにも軽いから、風が落ち葉と共に吹き飛ばしてしまったのではないかとさえ思ってしまった。
「りゅ、竜崎?…竜崎、……竜崎っ………わ…、L!!」

慌てふためく僕の背後から小さく「クスクス」と笑い声が。と同時に首に微かに掠める感覚。
「わっ!」と肩をすくめて振り向くと、子供のように笑う竜崎の顔面が予想以上に近くにあって、僕は思わず後ずさりしてしまった。
「コレです。」

右手の親指と人差し指につままれていたのは、一枚の真っ赤なカエデ。
「コレが松田さんの髪に引っかかってましたので、取ってあげようとしたのに、そんなに慌てるとは…。」
と、僕の目の前でつまんでいるカエデの茎をくるくると回してみせる。赤い葉も一緒に回って、踊る。

「突然目の前からいなくなったら、誰だって焦りますって!」
僕は本気で怖かった。竜崎の護衛気取りでいたけど、局長達に合わす顔が無いとかなんて思ってしまっていた。
「それにしても、いくら焦ったとはいえ『L』と大声で叫ぶのは…。」
と、竜崎は眉をひそめて(眉無しだが)低い声で呟いた。
「あー、しまった、そうだ、そうだよー!!」
僕は両手で頭をかきむしって叫んだ。今日の僕はとことんおっちょこちょいだ。
そんな僕の様子をじっと観察していた竜崎の口角がにっと上がった。
「帰りましょうか。」

「え?だって…、お菓子はいいんですか?もう少しでコンビニに着くのに。」
「いいんですよ、気が済みました。戻ってやらなきゃいけないこともありますし。」
竜崎はもと来た道をひょこひょこと戻り始めた。なんて気まぐれなんだ、この世界の名探偵は!

「ほら、帰りましょう。」
そう言って顔だけ横に向けた竜崎は、まだ持っていた赤い葉に軽くキスをした。前髪が目を邪魔して表情はわかりにくいものの…、早くも落ちかけている陽の光に照らされて、真っ黒な髪の先もキラキラと光っていて、それは一枚の絵のような…、とてもキレイで何だか時が止まったような、そんな感覚がした。

てくてく歩く竜崎の、オレンジ色に染まっていく背中を見ながら僕は黙って歩き出した。
何も買わなかったのに、大した時間でもなかったのに竜崎の足取りは行きのときよりも少しだけ軽いように見えた。
本当のところ彼が何を考えているのか、いつも僕にはわからないのだが、とにかく今、この瞬間は機嫌がいいという事だけは、わかった。そして僕の心も、ほんのり温かくなっていく気がした。


おしまい

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